中国駐大阪総領事館の聶瑞麟領事、広島国際書芸交流展を祝う

尊敬するご来賓の皆様、友人の皆様:

 中国駐大阪総領事館の聶瑞麟と申します。広島を訪れ、広島国際書芸交流会の特別講座に参加できることを大変嬉しく思います。本日、薛剣総領事は日程の都合で出席がかないませんので、総領事のご挨拶を、私が代読させていただきます。

中国駐大阪総領事館を代表し、謹んで広島国際書芸交流展のご成功を心よりお祝い申し上げます。

日本は中国以外で漢字を使っている唯一の国で、今なお2000字ほどの常用漢字があります。「一片の甲骨文の発見が世界を驚かせ、千年の漢字は古今に通じるものとなる」という中国の詩がありますが、これまで千年余りの間、遣隋使・遣唐使から近代の留学生に至るまで、漢字は文化の媒介、交流の紐帯として、両国の千年にわたる文化交流の証と文化融合の礎となっています。今回の『甲骨文の世界』講座は、中国の古代漢字である甲骨文に着目し、皆様に漢字の歴史や醍醐味をより良く理解してもらい、中華民族の伝統文化を発揚することで、両国民同士の親しみをはぐくみ、双方の文化友好交流を促進するために積極的役割を発揮することができると確信しております。

今年は中日平和友好条約締結45周年に当たります。中日平和友好条約は、法律の形で、中日両国の平和共存、世世代代にわたる友好という大きな方向性と基本原則を確立しました。条約の締結から45年、中日関係にどのような食い違いや波乱が生じようとも、両国関係は総体的に、安定的発展と平和友好であり続けてきました。条約の締結から45年、中日両国の各分野の交流・協力は実り豊かな成果を挙げ、とりわけ人的・文化交流はますます盛り上がり、両国民の相互理解を深め、心と心の距離を縮め、そして民意の基礎と友好の基盤を強固なものにしたことに極めて重要な役割を果たしてきました。

中日文化交流が今日の成果を挙げたのは、両国各界の有識者の皆様のご尽力、そして両国民の幅広いご参加があってのものです。ご在席の有識者の皆様には、条約締結45周年を機に、その初心に立ち返り、友好交流を繰り広げ、「平和友好」という4つの漢字を中日関係の次のページに書き記し、今後とも、等身大の中国文化を身をもって感じて頂けることを願っております。

最後に、今一度、広島国際書芸交流展と本講座のご成功をお祝い申し上げます。

ありがとうございました。