パフォーマンス・アートの「腕立て伏せ」で知られる中国現代アーティスト区志航が、東京の単向街書店GALLERYで個展を開催した。 戦争、特に核戦争という世界で最も差し迫った問題を題材にした区志航は、2024年のヒューストン・フォト・ビエンナーレに出展したテーマ「戦争と平和」を引き継ぎつつ、展示作品数を約60点とほぼ倍増させた。
現代美術家であり、世界報道写真賞を受賞した区志航は、1985年に華南師範大学で政治学を専攻し、現在は中国の広州を拠点に活動している。 1970年代から写真に親しみ、社会進歩の触媒としてのアートの意義を固く信じ、常に伝統を打ち破るアーティストである。 区志航が20年以上にわたって制作してきた数多くの作品シリーズの中でも、「腕立て伏せ」シリーズは、特別な意味合いを持つ。彼自身の行動シンボルによって生み出されたもので、世界中の歴史的、公共的な重要事件の場面に常に介入し、人類の歴史と現実に関連し、社会の現実に対する関心と理解、そして人類に対する思いやりと理解を体現している。 社会の現実に対する関心と理解、そして人類に対する慈愛と人間的な感覚を体現している。 政治やイデオロギーを超越し、世代を超え、国境を越え、ドキュメンタリー的な意義を持つグローバルな芸術となっている。
区志航はテレビの司会者としても有名だ。その昔、広東省の珠江電視台の影響力は並々ならぬものがあり、「広東語チャンネルNo.1」と呼ばれていた。 当時の珠江電視台の司会者の中で、最も有名なのは間違いなく『万紫千紅』の司会者たちであり、そのうちの一人が区志航であった。その後、区志航はテレビの司会者から世界的に有名なパフォーマンス・アーティスト、写真家へと、華麗な変身を遂げた。
「戦争と平和」をテーマにした作品は日本の観客に大きな共感を呼び、パフォーマンス・アートと現代写真への顕著な貢献が認められ、関西華文時報と日本財経週刊は共同で「東京国際金賞」を授与した。