【大阪発】2025年5月23日から25日まで、「グリーンを力に、つながる世界へ」をテーマとした「海南ウィーク」が2025年大阪・関西万博の中国館にて盛大に開催され、ハイレベルな対外開放と高品質な発展を進める海南省の魅力と成果が世界に向けて発信された。
23日に行われた開幕式では、中国貿易促進会副会長で中国館政府総代表を務める李慶霜氏が、「海南ウィークは、自然と文化の融合、開放とイノベーションの共生を体現する海南を世界に示すものであり、中国自由貿易港建設の推進と国際協力の深化に寄与する重要な機会である」と挨拶した。
中国駐大阪総領事の薛剣氏は、海南と日本の経済・貿易関係が近年急速に深まり、医療・健康、先端農業、デジタル経済などの分野で顕著な成果を上げていることを強調し、海南ウィークを契機に、日中間の実務的かつ多層的な交流と協力がさらに発展することを期待すると述べた。

(開幕式の様子 撮影:呉項鑫)
開幕式には、元内閣官房長官で日中友好文化交流促進会会長の河村建夫氏、経済産業省大臣官房付で2025年日本国際博覧会協会副事務総長(理事)の高科淳氏、日中経済協会理事長の佐々木伸彦氏、神奈川県議会議員・前議長の敷田昭博氏、ならびに資生堂、ツムラなどの日本企業代表が出席した。

(中国共産党海南省委書記・馮飛氏による挨拶 撮影:呉項鑫)
海南ウィーク期間中には、海南省貿易促進委員会と中国国際商会海南商会の共催による「海南特色製品展」が実施された。展示では、海南椰子彫刻、沈香、特産コーヒー、茶葉などの海南を代表する製品が紹介され、熱帯文化と産業の魅力が幅広く伝えられた。また、「中国国際消費品博覧会(消博会)」のマスコットキャラクターや紹介映像も展示され、消博会と大阪万博との直接的な連携が実現し、海南ブランドの国際展開に新たな道を拓いた。

(中国国際消費財博覧会(CICPE)特別展示エリアと海南特色製品展 撮影:呉項鑫)
さらに、「南冥の技憶・百花繚乱」と題する無形文化遺産特別展も開催され、黎族の装飾品や黎錦製品、非物質文化財を活用した文創商品などが紹介された。海南省から参加した10名の国家級・省級無形文化遺産伝承者が、黎族伝統の染織技術、竹木楽器、椰子彫刻などを現地で披露し、来場者は海南文化の独特な魅力を間近に体感することができた。
本イベントは、海南省が2025年大阪・関西万博において果たす重要な役割の一環であり、日中地域間交流の深化と海南自由貿易港の国際的認知度向上に寄与する重要なプラットフォームとなった。
