「新疆ウィーク」、大阪万博で華やかに開幕

2025年7月15日、大阪万博の中国パビリオンで「新疆ウィーク」が盛大に開幕し、3日間にわたる多彩な展示がスタートしました。

 今回の「新疆ウィーク」は新疆ウイグル自治区人民政府が主催し、新疆貿易促進委員会が関係部門と連携して運営。「開かれた新疆・美しい新疆・未来の新疆」をテーマに、新時代の新疆が誇る繁栄と安定、多様な文化、発展の活力、幅広い将来性を世界に立体的かつ全方位的に発信し、国際交流と協力の深化を目指す重要なプラットフォームを築くことを目的としています。

 新疆と世界をつなぐ「黄金の架け橋」として、今回の新疆ウィークでは多彩な催しが行われ、見どころも満載です。新疆テーマ展示エリアでは、アルティン山の生態モニタリング映像や、ソーラー発電を活用した砂漠緑化の立体模型が展示され、新疆の生態保護とグリーン開発の目覚ましい成果がダイナミックに紹介されています。開幕式で放映された『天山の麓の新たな風景』では、伝統と現代が交錯する新疆の姿が一幅の絵巻のように描かれました。ウイグル族の木彫りやカザフ族のフェルト刺繍などの工芸品は多くの観客を魅了。特に「クチャの赤ちゃん」などの文化的要素を取り入れたオリジナルグッズが注目を集め、新疆の豊かな文化的背景と創造力を存分に示しています。長蛇の列ができたインタラクティブ体験エリアでは、新疆の各民族が育んだ知恵の結晶や、中華文化特有の多様性・一体性の魅力を存分に体感できます。

 15日午後には「中国(新疆)—日本経済貿易協力促進および企業マッチング会」が開催され、風力・ソーラー発電による再生可能エネルギーやグリーン農業などの分野で意見交換が行われました。一部の日本企業はその場で協力への意向を表明しています。新疆ウイーク期間中にはさらに観光PRイベント「新疆はいいところ」や、農牧産品とワインの試飲会「新疆の優れた特産品を味わう」といった催しも多数予定されています。

 2025年大阪万博・中国パビリオンの館長である章書靖氏は、同パビリオンが「人と自然の生命共同体の共同建設」をテーマに掲げ、開館以来75の国と地域から延べ80万人以上の来場者を迎えてきたことを紹介。新疆ウイグル自治区成立70周年の節目に、「新疆ウィーク」が大阪万博で成功裏に幕を開けたことは、国際社会に向けて新疆の開放的で自信に満ちた新たな姿と大きな発展のポテンシャルを示すものであり、国際交流と協力、特に中日の地方間における実務的な連携を促進する重要なプラットフォームになると語りました。