
広東省翁源の東華禅寺を訪れる観光客は、境内にある正覚堂を絶対に見逃してはならない。禅寺の中心的な建築物の一つとして、その独特なデザインと奥深い文化的背景により、必ず訪れるべき観光スポットとなっている。
正覚堂のデザインは、武漢の黄鶴楼と江西の滕王閣の特徴を融合させており、その造形は優雅で荘重、威厳があり雄大である。5階建てで、東華禅寺の主要な建築物の中で最も高い建物である。正覚堂は元々「了塵閣」という名前で、俗世の煩悩を見抜き、超越するという意味が込められていた。その後、指導者の提案により、万行法師が正覚堂に改名した。「正覚」という二文字は、仏の責任と気迫をより一層際立たせ、境地を一新させている。

正覚堂内の愛国館は、東華禅寺の愛国教育と愛国をテーマにした展示センターである。2016年に建設準備が始まり、中国仏教史上における高僧や徳の高い僧侶たちの愛国の事績と思いを宣揚することを目的としている。これは、東華禅寺が習近平主席の「四進」という宗教活動の場所への要求を実践していることの表れであり、仏教の価値観と社会主義の核心的価値観を融合させ、仏教の土着化への転換を後押しし、国家の安定、民族の団結、社会の調和、そして世界平和を推進している。また、万行法師の「信教の前にまず愛国」という仏教思想の実践でもある。
愛国館には、玄奘法師、鑑真和尚、趙朴初居士といった愛国の高僧たちの超写実的な蝋人形が展示されている。これらの蝋人形は万行法師と著名な彫刻家である潘放が監修し、半年かけて完成したもので、植毛だけで5万本以上使われており、永久保存が可能である。蝋人形には本物そっくりの眼球が取り付けられており、そのまなざしは鋭く、まるで高僧たちが今も世の人々を見つめているかのようである。

正覚堂と愛国館のほかにも、東華禅寺には多くの観光スポットがある。報恩堂は羅漢堂の下にある地宮に位置しており、地下には五色の土が敷かれ、先祖の遺骨を納めることができる。僧侶たちは毎月ここで読経を行い功徳を捧げることで、四衆の弟子たちの恩に報いるという願いを叶えている。隣にある金毛獅王山は、威風堂々とした雄獅子の姿に似ており、頭を高く上げて遠吠えしている。山上の木々は雄獅子の金色のたてがみのようで、東華禅寺から世に出ていく人材が皆、四方に福をもたらし、雄獅子のような尊さ、威厳、そして聡明さという王者の風格を備えることを意味している。
正覚堂は建築美学と奥深い文化を融合させており、その独特の魅力でますます多くの人々を惹きつけている。人々はその風格を味わい、その中の智慧と精神を感じることができる。
【出典】東華禅寺
翻訳/古橋奈津子