第三回中国甘粛省河西回廊産地ワインの日本推薦会即ち2024秋シルクロードキリアンワインセミナー・試飲会を東京で開催された

第三回中国甘粛省河西回廊産地ワインの東京推薦会は、10月9日㈬午後,株式会社東和商事と株式会社ショウリツが主催の“2024秋シルクロードキリアンワインセミナー・試飲会”を中国料理東天紅上野本店で盛大に開催した。

中国料理店、高級ホテル、ソムリエなど約80名が参加した。マスターソムリエ高野豊氏をセミナーに迎えて行い、(公社)日本中国料理協会サービス技能支部、(株)高野総本店などが後援した。

河西回廊産地シルクロードキリアンワイン推薦・試飲会は、甘粛省商務庁、甘粛省財務庁、甘粛省酒類促進センター、甘粛省酒類産業協会、甘粛省ワイン協会、祁連ワイナリー、莫高ワイナリー、国風ワイナリー、紫軒ワイナリーなど、政府とワイナリーの企画と支援の下、2023年春、2024年夏など推薦会と展示会を大成功を収めた。

河西回廊産地ワイナリーの美味しいワイン展示

シルクロードキリアンワインを展示される

10月9日当日は、セミナーにマスターソムリエ高野豊氏より、シルクロードキリアンワインの産地自然環境や栽培・醸造状況、世界的評価、2千年のワイン歴史文化などを詳細に紹介され、中国ワインと中国料理、日本料理などアジア系料理にもマッチングしやすいことを説明し、中には世界に最高峰なアイスワインも紹介された。

その後は、白ワイン、赤ワイン、アイスワインなど9種類のシルクロードキリアンワインを参加者が其々試飲して大好評。始めて試飲の方は多く見られるが、流石に飲・食同源のシルクロードキリアンワインと中国料理の絶妙な調和をとれた美味しさが絶賛した。

マスターソムリエ高野豊氏*((株)高野総本店代表取締役社長)

高野豊氏は、十数年間で現地交流に兼ねて、ルクロードワインの研究、指導に力を尽くして、品質向上、国際市場への展開などに多大な貢献を甘粛省政府が認められた。甘粛省政府より高野豊氏をシルクロードワイン発展顧問及び推進大使と任命された。且つ甘粛省酒業協会顧問、甘粛省ワイン協会顧問も兼任。

株式会社ショウリツ代表取締役社長:内藤浩明

主催者の内藤浩明社長は、今回シルクロードキリアンワインのセミナー・試飲会を主催する目的として、シルクロードキリアンワインのご縁は、十数年前から日本の市場環境がかなり厳しいときに、出会ったことを紹介した。現在は、ワインの品質向上且つ市場環境の変化したことは、オーガニックで美味しいワインと中国料理の絶妙なマッチング、付加価値のあることから、シルクロードキリアンワインの展開に良い環境を迎えると信じてお勧めるとおっしゃった。

(公社)中国料理協会サービス技能支部部長:内藤亮

ご来賓代表の内藤亮部長は、中国料理協会サービス技能支部は、中国料理のサービスと飲み物の提供に力を尽くして、お客様に満足度を向上させることで努めてきた。中国料理は、シルクロード歴史文化に関わり深く、調味料や調理方法が歴史から積み重ねたもので、非常に美味しくいただく。歴史文化を用いて、シルクロードワインと中国料理とのマッチングを、これから、町中華にもサービスの対応を向上にさせることがありながら、非常に楽しみです。

株式会社東和商事統括部長:劉平原

甘粛省政府より、シルクロードワイン発展顧問と推進大使、甘粛省酒業協会顧問、甘粛省ワイン協会顧問などを務める。

河西回廊産地とワイナリーのご紹介

シルクロードキリアンワイン(SilkRoad Qilian Wine)は、シルクロード中央地帯のキリアン(祁連)山脈北麓にある河西回廊産地各ワイナリーのワインを総称となります。

1981年から、砂漠緑化事業より、莫高実業がブドウの木を植えたはじめたため、1985年に第一本のワインができた。その後に国営企業がメインに、民間企業を含めて、砂漠緑化自然保護をテーマに、国際基準の醸造酒用ぶどう畑が1.5ヘクタールに達した。

河西回廊産地、祁連Qilianワイナリーの無農薬有機栽培ぶどう畑1

河西回廊産地自然条件とSDGs事業

シルクロード中央地帯のキリアン(祁連)山脈北麓である河西回廊産地は、年間降雨量100ミリ以下で、昼夜の温度差が年間平均15℃、日照時間非常に長くブドウの栽培に最適な環境にある。そして、ゴビ砂漠であるために砂質土壌で、長年にわたり土にはミネラル分と自然な栄養分が豊かに蓄えた。栽培には、キリアン山脈の万年雪氷河解け水で豊富に地下水を汲み上げて灌漑し、非常に理想的な環境である。

それだけではなく、非常に温度差が激しく乾燥のため、通気性よく植物には病虫害が生えず、土地の消毒殺菌も必要ないし、まさにエコでありSDGs事業の一環である。

甘粛省河西回廊産地主なワイナリー(セミナー説明資料より)

河西回廊産地、祁連Qilianワイナリーの無農薬有機栽培ぶどう畑2

河西回廊産地ワイナリーの取り組みと特徴

河西回廊産地各ワイナリーが、無農薬有機栽培ぶどうと醸造に力を入れて美味しいワインをご提供、そのなかに、主な特徴は次にある。

自然に恵まれたエコ商品、且つ品質安全管理に取り組んで工夫した特徴:

◆ ユニークな自然環境に恵まれ、世界に類なき絶好なぶどう栽培に適した地

◆ 万年雪氷河解け水でのぶどう畑を灌漑する(ぶどう畑に最高なミネラルウオーター)

◆ 完全に無農薬有機栽培のぶどうを原料とする

◆ 原料には糖や酸さえ添加せずにエコで醸造(酸化防止剤は亜硫酸塩微量あり)

◆ ぶどう栽培から醸造、地下蔵での貯蔵をHACCP、オーガニック等国際基準とする

◆ 国際認証ISO、HACCP、ORGANIC、原産地管理など厳格な管理

◆ 自社所有ぶどう畑で統一管理し、品質安全がもとから

ワイナリーがフランスやイタリアの最新鋭設備を導入し、広大なぶどう畑と地下蔵での貯蔵まで、国際基準ワイナリーに達した。それと同時に、ISO9001、ISO14001、HACCP、ORGANICなど高いレベルに国際認証を続々と通った。それから、美味しいワインをフランス、イタリア、ベルギー、ドイツなどでの世界に有名なコンクールに数々入賞、金賞を受賞した。

河西回廊産地各ワイナリーが国際認証機関より認証取得

◆ IFOAM国際有機農業運動連合会の認証

◆ 中国有機認証機関の認証

◆ ヨーロッパオーガニック認証機関の認証

◆ 品質管理システムISO9001認証機関の認証

◆ 環境保全システムISO14001認証機関の認証

◆ 食品衛生管理システムHACCP認証機関の認証

◆ 中国原産呼称管理制度の認証機関の認証

  以上、ワイナリーによってほかの認証もある

ご来賓がセミナーを興味津々にご視聴

河西回廊産地自然に恵まれたユニークな環境

ユニークな自然環境に恵まれたシルクロード中央地帯のキリアン山脈北麓である河西回廊産地は、世界に類なき国際に高く評価される数少ないワイン優良な産地である。新世界ワインとして、世界の専門家から注目されている。それと共に、日本市場においては、世界ワイン産地より一番近い優良なワイン産地であり、最短な距離且つ便利な物流網では、海運も輸出港から3日間で到着、お客様に応えやすい。特に中国料理とは同じ歴史文化と同じ風土に育ちできたもので相性は非常によく、日本でも卓越した組み合わせで人気を博すると予想される。

シルクロードワイン前漢より2千年の歴史

漢の時代よりできたシルクロードワインは、古くから“涼州地帯”盛んだことが、中国で小学校より歴史書にたくさん勉強される。司馬遷著書「史記」に詳しく記載されて、漢詩や歌などにもよくある。唐の王翰の「涼州詞」には“ぶどうの美酒夜光の杯…”、李白の「清平調詞」に楊貴妃酔酒を描く、そして「“…妃が玻璃(グラス)七宝杯を持ち、西涼州葡萄酒を酌む…”と記載され、ほかにもたくさんの歴史史料がある。その深い歴史と文化に不可欠な飲酒文化には、益々の面白いことを楽しもう。

河西回廊産地ぶどう畑のアイスワインの原料となる環境10月中旬頃にて(数年前)

絶賛されるシルクロードキリアンのアイスワイン

アイスワインを美味しく醸造には良い原料が不可欠です。

まずは、アイスワインとは、ブドウが熟成しても、さらに自然条件で零下8度の天候に数回が凍るブドウを朝に収穫して破砕し、特殊プロセスで醸造されたワインがアイスワインである。原料にはかなり糖が高いために、保ちながら発酵するので極甘口ワインで非常に風味豊かでできる。アイスワインは、世界ワイン産地にも珍しいとても貴重な逸品である。

世界ワイン産地アイスワイン醸造には、2014年のデータで、世界で年間生産量は1500トン、カナタ約600トン最大、中国410トンで2位、そのなか祁連ワイナリーは246トン高品質で、単一ワイナリーでは世界生産量1位と予想される。さらに、国際ワインコンクールでは、アイスワインが最高位、多数金賞を受賞など栄誉取得。

河西回廊産地シルクロードキリアンワインの2024年秋セミナーと試飲会では、参加者が美味しいワインを楽しみ、中国料理と中国ワインとの相性かつマッチングがセミナーで実感した。シルクロード歴史文化とワインの関わりが非常に面白く、初めての情報も多いが、益々に興味深く思うなど、多くの参加者がいわれた。

こういったセミナーと試飲会で中国シルクロード歴史文化の斬新な認識もありながら、継続しての開催もたくさん要望がある。最後にシルクロードワインツアーを呼びかけして、すでにたくさんの参加者が希望される。

これからは、シルクロードキリアンワインは中国料理の発展と共に、益々の発展と繫盛を祈る次第である。

*高野豊氏プロフィール:

(株)高野総本店代表取締役社長(1861年創業、七代目)、1988年にソムリエ資格取得、2006年にマスターソムリエに認定された。日本酒学講師、バーテンダー、農業系ソムリエと呼ばれます。超一流ホテルでのサービスから田舎の公民館でワイン楽しむ会の講師など幅広く活動中。嘗ては(社)日本ソムリエ協会、(社)日本バーテンダー協会、日本酒サービス研究会酒匠研究会連合会、長野県原産地呼称管理委員会等々の役員を歴任します。